おにぎり総選挙
コンビニアルバイト時代の話
過去半年ほどフリーターだった時期があるのだが、その時アルバイトしていたコンビニのことを思い出し懐かしくなったので書いてみる。
今はなきampm、とれたてキッチンという冷凍弁当が売りだった。
都内中心の店舗展開だったため、知らない人も多いかもしれない。
店内有線で頻繁に「デュラムセモリナ100%のパスタを使用」と商品の高品質をアピールする音声CMが流れていて、バイト帰りに頭の中でリピート再生される、そんなコンビニであった。
おにぎりの並べ方の話
当時の店長におにぎりの陳列は人気のものを真ん中から並べるように教えてられた。
数字で表すと人気順に42135のようなイメージで並べていた。
人気№.1はセンターへ、人気のない味は段々と端っこに行き、店舗で発注されなくなり、やがて本部からカット商品とお達しが出て販売中止となる。
おにぎりは毎日が総選挙
おにぎりにとっては毎日がセンターを争う戦いだ。
某アイドルグループでさえ毎日総選挙は行われてはいない。
しかも最大投票数(陳列数)は発注担当者のさじ加減やセオリーで決まっている。
焼肉マヨネーズがシーチキンマヨネーズより多く並ぶことはそうそうないだろう。
私がアルバイトしていたコンビニではシーチキンマヨネーズと鮭のダブルセンターが強すぎた。
一気に駆け上がることができず、徐々にのし上がっていくしかない厳しい世界。
そんなことを考えながら私は赤飯おにぎりに一票を投じる。