【中小企業ECのリアル】数字は文字ではなくスライムとして捉える
リピーターは?訪問者は?客単価は?
一般的な小売業の売上計算式は
「売上=客数×客単価」
であるが、ECとなると
「売上=訪問者数×購入率×客単価」
「売上=リピート注文数×リピート客単価+新規注文数×新規客単価」
が一般的に使われている。
このあたりについては下記の書籍が非常にわかりやすく書かれているのでおすすめしたい。
1日の平均値が言える程度に記憶している人はどのくらいいるのだろうか?おそらくではあるがほとんどいない。ただし、いないことを嘆いているわけではなく、いなくても現在の売上があるわけだから伸び代があると喜ぶべきである。
日常の小さな変化を体で捉える
個人的な覚え方ではあるがEXCELに簡単な帳票を作って毎日打ち込んでいくのをおすすめしている。デジタルの世界なのでボタン1つで一括抽出ができるのになぜEXCELに打ち込むのか。それは体で覚えるためだ。
なぜこれらの数字を体で覚えることが重要かと言うと日常の小さな変化に気づくことができるからである。例えば訪問者数が500のサイトがある時600を超えればタイプする指が違和感を覚える。
その違和感の要因を仮説立てていくことが中小企業のECでは重要だ。
販促予算を投下した施策を行った際、効果測定をしている企業は多いだろう。しかし販促予算が限られていれば限られているほど当然何もない日の方が多い。つまりその何もない日に数字が動いていればユーザーか環境に何かしらの変化があったという可能性が高い。
細かい数字が苦手という人も多いかもしれないが、数字は文字と点で捉えるのではなく「毎日動いているスライムのようなもの」として捉えると見方が変わる。
「おっ!今日は調子良さそうだね!昨日高いご飯(販促施策)食べたからかな?」「あれ?昨日と特に変わったことはないのに今日は調子悪そうだね。あっ気温が下がっているからか(環境の変化)」
のようなイメージで私は考えている。
アナリストのように専門職種もある世界だが中小企業ではそのような人材は抱えられない、しかしそこまで専門性が高くなくても日常の小さな変化を感じられるようになればまだまだ事業は成長できると考えている。