困っている人探しマーケティング
困ってる人を探す
先日とあるイベントに参加した際、質疑応答の時間に「どうやって売ったら良いですか?」のような質問が出て、スピーカーの1人が「困ってる人を探すんですよ」と言った。
まだ完全に咀嚼しきれてはいないが、私の中では色々と考え方を変えるきっかけになったので、それについて書いてみよう。
プロダクトありきのマーケティング
何かを売ろうと広告宣伝にしようとした時、よくあるのがプロダクトありきのマーケティングだ。
この製品はここが優れているからこんな人に売れる。
だとか、競合製品と比べここが優れています。とかだ。
私もやりがちなので深く反省しているが、全くユーザーを見ていない。
一応、ペルソナはたてているが、製品に対して都合がよすぎる(実在していなさそうな)ペルソナだったと感じている。
困ってる人を探すマーケティング
普段何気なく買い物をしているが、その買い物の多くは困りごとを解決するためだ。
歯ブラシを買うのにしても、色々な困りごとがある。
例えば、
・歯を磨かないと口の中が気持ち悪くなって困る
・虫歯になったら痛くなって困る
・不潔な人と悪印象を与えてしまっては困る
極端な話、これらは歯ブラシを買わなくても解決できる困りごとだ。
ただその困りごとの解決方法として自社製品を買ってもらうにこしたことはない。
同じ製品でも困りごとが異なれば興味をひくキャッチコピーも変わる。
口の中が気持ち悪くなる人には「すっきり」だし、虫歯で困る人には「虫歯になりにくい」だし、不潔な印象を与えたくない人には「清潔感のある歯になる」だ。
そして買う場所によっても困りごとのレベル差はあり、興味をひくキャッチコピーも変わるだろう。
ドラッグストアで歯ブラシを買う人は自宅のストック分が多いだろうし、コンビニで買う人は出先で歯を磨く状況になってしまった人だ。
コストや流通面で難しいかもしれないが、可能であれば販売先によってパッケージのキャッチコピーを変えた方が良い。
頭の中で考えていたことを忘れないように文字にしたので、例えが適切かは自信がないが困ってる人を探すのは忘れないようにしようと思う。