「最近忙しい?」という質問に「暇です!」と答える理由
天気の話と同じくらい鉄板な話
エレベーターの待ち時間やあまり面識がない人と空白の時間があった時、話出しの鉄板ネタは天気の話だろう。
「今日は風強いですね。」「めっちゃ暑いですよねぇ。」って言えば割とどうにかなる。
特に社内の人間同士が多いと思うが、天気の話と同じくらい鉄板な話出しとして「最近忙しい?」があるのではないだろうか。
ここ数年の私はこの質問が来た時、即答で「暇です!」と答えるようにしている。
実際は切羽詰まっていてもだ。
なぜ「暇です!」と答えるのか
この質問が来るということは相手は私を含めた部署の仕事を理解していない可能性が高い。
決算期の経理、クリスマス前のおもちゃ屋さんに「最近忙しい?」と聞く人は少ないだろう。多くの人が忙しいのを知っているからだ。
つまりこの質問が来るということは、自分達がどのような仕事を行なっているか知られていない、知られていないと言うことはきちんと発信できていないということだ。
発信できていないと何が起こるか?
社内で何か課題が出た時、解決できる部署や人を探すだろう。
自分達が何ができるかを知られていないと候補にもあがらず、本来なら解決出来たはずの課題であっても先送りになる可能性が出て来る。
そのような小さな課題であっても解決することにより満足するユーザーがいる。
先送りにできる程度の課題であっても、長いスパンで見ると大きな損害を生んでいるのではないだろうか。
「暇です!」と答えることにより一時的に仕事が増えても会社が傾き仕事が無くなるよりはるかに良い結果になる。
もちろん1人や1部署に仕事が集中するのを良しとしているわけではない。
「最近忙しいですか?」と私が聞く理由
まず私が相手の部署が何をやっているか理解が足りないのが大きい。
とはいえ、ストレートに「普段何やってるんですか?」は角が立ちすぎる。
もし返答が「忙しい」であれば「何かあったんですか?」と聞けば概要だけでも話してくれるだろう。
後はそこから想像を膨らませれば良い。
膨らまないのであれば他部署に対して関心を持つきっかけになる。
もし返答が「暇」であれば「そうなんですか〜、一番忙しい時期っていつくらいなんですか?」と返せば話はつながり、聞く前より他部署に対しての理解が深まるだろう。
何気ない会話からでも色々拾えるものである。