PDCAサイクルの上手な伝え方・考え方
そもそもPDCAサイクルとは何か、どうやって伝えるか
Mediumにいる人には釈迦に説法かもしれないが、私自身の振り返りを含めてPDCAサイクルとは何かから説明を始めたいと思う。
PDCAサイクルの頭文字をそれぞれ説明すると
P:Plan=計画
D:Do=実行
C:Check=評価
A:Act=改善
となるわけだが、PDCAサイクルを知らない人にこの通り説明しても伝わらないだろう。
かんたんに想像しやすく説明するのであれば
P:○月○日にバーベキューしよう
D:バーベキューに行った
C:めっちゃ楽しかったけど、飲み物足りなかったね
A:次は飲み物多めに持っていこう
P:○○ちゃんと飲みに行く予定を立てた
D:飲みに行った
C:ちょっと騒がしいお店でゆっくり話せなかったな
A:次は個室にしよう
P:レシピを調べて肉じゃがを作ろう
D:肉じゃがを作って食べた
C:めっちゃうまい!
A:忘れないようにレシピメモしておこう
これなら多くの人はわかるだろうし、経験があるだろう。
つまりPDCAサイクルという言葉にしてしまうと固くて小難しく考える人がいるかもしれないが、実は多くの人が無意識のうちに行っていることなのだ。
もし苦手意識を持っている人がいたら、日頃からやっている例を出してハードルを下げるところから始めるのをおすすめする。
PDCAサイクルは回すことに価値がある
PDCAサイクルを回す以上、何かしらの課題や問題点があるはずだ。
この課題や問題点の解決策を一発で正解させようと考えている人が多いと感じる。
Pで立てた仮説をDで実行するわけだが、仮説はしょせん仮説だ。WEBにおいてPで立てる仮説の多くはユーザーがどのように感じているかを考えることだと思うが、事業者がユーザーの気持ちを理解することは不可能であると考えたほうが良いと私は考える。
自身が関与している以上、様々なバイアスがかかっているためだ。
ユーザーの気持ちを理解することが不可能であればどうするか。
それは仮説を立て続けて結果が出るまでPDCAサイクルを回し続けるしかない。
精神論になるが正解にたどり着くまで諦めないこと、諦めない環境作りが重要だと考える。
正解を知っているのは事業者ではない、ユーザーだけだ。
ユーザーと一口に言っても個性がある。
大多数に当てはまる正解を探すのは至難の業だ、一発で成功するわけがない。だからサイクル(循環・周期)なのだ。
正解が出なかった時の考え方
仮説を立てた以上、正解であってほしいのが人間だ。
しかし不正解=失敗ではない。
そもそもPDCAサイクルを実行しなければ仮説の不正解を証明できていない、つまり仮説が不正解であったことが分かっただけでも成功だ。
不正解の経験は蓄積され仮説の精度を高める。
結果、正解にたどり着くまでにPDCAサイクルを回す回数が減りWEBサイトの改善は加速すると私は考える。