その対応、未来のお客様を失っていませんか?
目の前にいる取引先は将来の顧客かもしれない
きれい事を抜きにして言うとビジネスの場では買うほうが立場が上、売るほうが立場が下のことが往々にしてある。
その是非を今問うつもりはさらさらない。
しかしその目の前にいる取引先は将来の顧客になる可能性を忘れてはいけない。
どんな相手でもリスペクトを忘れない人、自分の方が立場が上だとマウントを取る人、世の中には色々な人がいる。
そして色々な人がいるから世の中はおもしろい。
ただし私は取引先相手に自分の方が立場が上だとマウントを取る人はどうしても解せないことがある。
相手は家に帰れば一個人であり、自社の顧客となり得る可能性を持っている。
しかし仕事中、正当な理由もなく嫌な気分にさせられていたらその会社の商品を購入したりサービスを利用したりしたいと思わないだろう。
個人の中で新たな需要が発生し、商品やサービスを検討した際、大差がなくどっちを購入しても良いということはよくある。
そこで最後のひと押しとなる要素に「縁」があると私は考えている。
昔仕事を一緒にしたことがあるから、お世話になっているから、この会社の製品にしようと考えることは何も不自然なことではない。
その逆もまた然りで、この会社の担当は感じが悪かったからやめよう、となることも不自然なことではない。
しかも「縁」は多少の価格や機能差を超える力を持っている、それほどまでに人間は不条理にできている。
多くの企業が新規顧客を獲得しようとマーケティングに取り組んでいるが、マーケティングをいくら努力したところで見えないところに穴が空いていたのでは効果は落ちる。
社内の人間が取引先に対してどういう態度を取っているのか見るのも新規顧客、ひいてはLTV最大化のために必要なことである。
何も媚び諂えと言いたいわけではなく、どんな相手でもリスペクトを忘れなければ良いだけだ。
しかしできない人はいる、だから世の中はおもしろい。