社内勉強会のすすめ
社内勉強会のすすめ
現在、部署をまたいだ社内勉強会を開催している。
講師が各々の学んだこと、得意なことを自由に発表する。
開催にあたってフレームだけはアドバイスをしたが、その後の運営は任せている。
本日無事に3回目を終えることができた。
いつか誰かの参考になるかもしれないのでフレームについて簡単に概要を記すと
・勤務時間内に行う
・持ち時間30分×2セット
・講師係×2名、進行役兼事前調整係×1名
・運営、参加については有志、個人の判断に委ねる
である。
私も「つながるWEB担当者勉強会」という少人数コミュニティを運営しているが、そのフレームをほぼそのまま使用している。
3回参加してみて良かった点、悪かった点が見えてきたので自身の振り返りも含めて書いておこう。
良かった点
1.同僚や自分の特技を知ることができる。
日頃の業務では表に出にくい特技や、自分では大したことがないと思っていることも他人にとっては発見であることが多い。
その発見が難題の解決や新たな発想のヒントになることもある。
2.講師を担当することにより人前で発表するための試行錯誤を経験できる。
社内とは言え、他人が業務の合間をぬって参加するわけであるため、発表内容や資料などしっかりと準備をする必要がある。
30分という限られた時間で何かを伝えるためには自身の頭の中を整理し、アウトプットする必要がある。
合間にその作業をするのは大変ではあるが、発表内容を考える時間、資料を作成する時間を捻出するための試行錯誤は中々経験できることではない。
3.進行役兼事前調整係を担当することにより調整力が身につく
まずは事前調整、日時・人数・場所の確保・備品の調達など様々な雑務が発生する。
これらは経験することにより自身にノウハウがたまるものであり教わったからできるというものではない。
また進行役はタイムキープの経験もできる。
発表が早く終わったら質問の時間、質問が出ないようであれば進行役が質問を引き出す。
盛り上がって時間を超えるようであれば適度なところで切る。
進行役兼事前調整係を行うことにより、参加者となった時に気配りができるようになる。
4.部下の成長
この勉強会は入社して一年たっていない二人が主だって動いている。
もちろん様々な人のサポートあってのことではあるが、サポートは中心があって初めて存在する。
開催するにあたり色々な逆風もあったことは想像に難くないが、よく周りを巻き込んで続けているなとただただ感心している。
悪かった点
失敗したと考えているところが1つある。
それは講師を持ち回りにしたことだ。
これは私がアドバイスしたフレームの問題点であった。
私の開催している勉強会は社外の方を集め業務時間外に行っている。
プライベートを勉強に使おうとする人の集まりなので講師は滞りなく決まる。
しかし、勤務時間内となると話は変わる。
勉強会に参加はするが、講師はやらない人が出てくるのである。
講師を強制することによって参加者が減ったら本末転倒である。
講師が誰もいなくなって勉強会開催不可になるのは、ある意味最適化と言える。
もちろんそうなってほしくはないが。
改善するならどうするか
初めから全員に声をかけず比較的熱量の高い少人数から始めるだろう。
まずはそこで楽しそう、学んだ、こんなことに役にたった。
などポジティブな感想が自然に出る方向にすすめ、興味を持った人から徐々に参加してもらう。
もちろんギブ・アンド・テイクであることを説明した上でだ。
色々偉そうに書き連ねたが、一時期の盛り上がりでなく、文化となることを心から願っている。