webディレクターが「今」考えていること

webの世界を広く浅く経験するディレクターがビジネス・プライベート問わず「今」考えたこと、感じたことを記します。

【中小企業ECのリアル】中途入社のEC担当者がまずやること

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なぜこれを書いたか

2018年4月よりとある中小企業に中途入社、これからECに力を入れていこうという会社だ。昨今ECの成長率は著しく伸びている、しかし業界として人材育成が追いついていない。

中途採用を行う企業、社内で人材育成を行う企業、運営自体を外注する企業、それぞれECに対しての最適解は異なる。幸い私は前者2つを経験しているので似た境遇の人や、これから似た境遇になっていくであろう人に何か伝えられればと考えている。

私自身のキャリア

ECに携わるようになり今年で8年目、内訳としては事業会社で7年、支援会社で1年。

新卒で包装用品の卸売・小売会社に入社、3年売り場販売員を勤めたのち、ECサイト立ち上げに伴い担当に。ほぼほぼノウハウもない状態からのスタート、商品力・良いお客様に恵まれたこともあり順調に成長。注文率は8%を超えるお化けサイトであった。(注文率は結果であって、高すぎるのは集客をやりきれていなかったことの裏返しといえる。)

2013年10月Yahooショッピングの販売ロイヤリティが0になる「Eコマース革命」が発表される、出店準備を急いだが出店できたのは2014年3月、正税増税の1ヶ月前というバッドタイミング。そして受注管理システムの導入も加わり、頭はパンク寸前。今思っても当時が一番タスクを抱えていた。

2017年3月の退職まで同社でECの売上を上げるために割と何でも(撮影、商品登録、分析、施策実施など)やっていた。

2017年4月~2018年3月の期間はEC支援側に転身、クライアント企業とわいわいやりながら前職では見られなかった角度でECを見る。ECでお金を頂いている企業なだけあって各分野に精通したプロフェッショナルが多く、色々つまみ食いしながら楽しく過ごす。

2018年4月より現職。ミッションは「ECの売上上げて」と非常にシンプルでやりがいがある。

現在の環境

ECやWEBのリテラシーは高くない、そして多くの事業会社がそうであるようにEC担当者は多忙で日々のお客様対応で忙しい。

ただしそれが悪いわけではなく、日々のお客様対応があるから現在の売上があり、出来ていないことが多いということはそれだけ伸び代があるということでもある。

ECの人にならないために
ECの売上を上げるために私が一番大切だと考えていることは「ECの人」にならないことだ。

EC担当として入社しておいて矛盾しているようだが、決してそうではない。ECと言ってもそれは取引形態の話でしかなく、商品が生産→納品→ピッキング→出荷というのは従来の通販や店舗販売と全く同じだ。多くの工程がありそこには多くの人が携わっている。

真面目な人になればなるほどECの仕事というのはパソコンの前に座っていることと同義になってしまうことが多い。特に中途採用の人は気をつけた方が良い。まずは「ECの人」にならないよう同僚とコミュニケーションを取るようにすることをおすすめする。

私は幸い入社3日目に社内のパーティがあったので顔を真赤にしながら参加者全員に挨拶して回った。人の名前を覚えるのが苦手なのを自覚しているので、自分が覚えるよりも「変なやつが入ってきた」と覚えてもらったほうが早い、そしてこういったことは日が経つと段々と行いにくくなる。

ECと言ってもお客様に商品を届ける線の中の点の一つであることを理解した上でコミュニケーションを取っていこう。ちなみに私は色んなチャネル(部署)と接していくので勝手に社内オムニチャネルと言っている。