webディレクターが「今」考えていること

webの世界を広く浅く経験するディレクターがビジネス・プライベート問わず「今」考えたこと、感じたことを記します。

井の中の蛙、大海を知るために転職する

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「ディレクター」という職種に出会うまで

現在の勤務先で縁あってECサイトの担当となり立ち上げから関わらせてもらっている。

社内にそこまでノウハウもない状態からのスタートだったので試行錯誤の繰り返し、買い支えてくださるお客様や関係者の協力、真正面でぶつかる競合もいないため、それなりの成果は出せていると考えている。

苦労もしたが運のよさが勝っているのだろう。

ECサイト開設当初は問い合わせ対応・受注処理・売上伝票作成・ピッキング・出荷に加え、サイトへの商品掲載・撮影、これに加え電話受注や電話の問い合わせなど色々バタバタしながら行っていた。

数年経過し、ある程度の売上規模になりECサイト専任となった。

思えばこの時初めて自分の職種はなんだろうと考えた、コーディングもできずデザインもできず、消去法でディレクターになるのだろうとこの時は考えていた。

横文字があまり好きな社風でもないので他言はしなかったが、「ディレクター」という職種を初めて意識したのはこの時だ。

井の中の蛙大海を知る

先にも述べたがそれなりの成果も出し、社内でECサイトに関する点だけは先行者利益を甘受していた私はご多分に漏れず天狗になっていた。

まさに井の中の蛙である。

ある時他社の同世代のディレクターと仕事を共にし、レベルの差をまざまざと見せつけられた。天狗の鼻は折られ、井の中の蛙は大海を知った。

井の中で努力していたつもりであったが、大海にはもっともっとすごい人がいる。

私が出会った方も一部でしかないだろう。

この人達を超えるためには大海に出て必死になるのが一番近いだろうと私は考えた、そう転職だ。

しかし決意した直後、妻の妊娠がわかり悩んだ結果転職を諦めた。

されど空の深さを知る

井の中の蛙大海を知らず」には「されど空の深さを知る」という続きがある。

日本人が独自に続けたもののようだが、「狭い世界にいるからこそ道を極めることができた。」という意味のようだ。

転職を諦めた私はこの言葉の通りインハウスディレクターとしての道を極めようとした。

その過程にて他社の方と交流する度に大海へ出たい思いが強くなった。

思いが抑えられなくなった私は妻に相談し再度大海へ出る決意をする。

井の中の蛙、大海へ出る

無事に内定を頂くことができ、春より私は大海へ出る。

情けない話だが大海はどんなところか不安でいっぱいである。

しかし、不安に思ったところで出てみないことには不安は解消されないだろう、悩むだけ無駄だ。

今私にできることは残された時間で空の深さをより知ることであると考えている。