設計図と実物の差、そしてそれを埋めるあそび
最近始めたレザークラフト
インドアな趣味を始めたいなと以前より考えていて、革製品が好きなこともあってレザークラフトを始めた。
まだまだ始めたばかりでスマホケースや名刺入れなど比較的かんたんな物を作っているが、先日オリジナルでキーケース&パスケースを作成した。
世の中にないものを作る
パスケースもキーケースもレザークラフトの定番アイテムなので型紙は販売されていたりWEBに公開されていたりする。
しかし、一体型になると型紙はない。そもそも既製品ですら見かけることのないものだ。
頭の中でこんなもの作りたいなと考えることから始めなければいけない。
そして型紙を作る、寸法は自分で必要なサイズを計算し決めていかねばならない。
型紙を作成したら革を切り出し、下処理、貼り合わせ、縫製し形になっていく。
完成したのがこの写真のものであるが、型紙では四隅とパスケース部分の穴は丸みを帯びているが、出来上がったものは四隅は斜めにカットされ、パスケース部分の穴は長方形になっている。
作成している途中でカーブがうまく切り出せなかったため、急遽デザインを変更したのだ。
完璧な設計図でも完璧なモノができるとは限らない
頭の中でイメージしたもの、型紙のデザインとは異なったが作ろうとしていたものは完成した。
作っている時は夢中で、作り終わって一息ついた時に気がついたが、これはビジネスでもプライベートでも似たような経験がある。
ビジネスの場合、施策が完璧でもそれを実行するリソースが足りなければ目的は果たせない。
家族旅行で旅先を満喫できるプランをたてても子供がぐずれば予定を変更しなければならない。
完璧な設計図は必要であると思うが、それに固執するのも愚かである。
少なくとも自身以外が関わるのであれば多少のあそびをもたせた設計図を用意するべきである。
レザークラフトでは私が作業者であり決定権を持っているが、社会において1人で完結することはないからだ。
何の気なしに始めたレザークラフトであるが、新しいことを始めると刺激があって良いなと感じた。
さぁ次は何を作ろうか。