webディレクターが「今」考えていること

webの世界を広く浅く経験するディレクターがビジネス・プライベート問わず「今」考えたこと、感じたことを記します。

写真を見て思う、昔は色が薄かったのか?

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子供の頃の写真を見て思ったこと

先日、妹が無事に元気な女の子を出産した。これで私も二児(もう一人は義理の妹夫妻の子)のおじさんとなったわけである。

一ヶ月ほどは実家にいるので、ちょくちょく様子を見に行っていたのだがその時ふと昔のアルバムを見ようとなった。

写真を見てしばらくして思ったのが、昔の写真というのは色が薄かったり、くすんでいたりする。

フィルムの味と言えばそれまでだが当時はそうだったのだろうか?

今ほど煌びやかな照明やイルミネーションはなかっただろうし、建築物もオーソドックスな形状のものが多かっただろう。

ただそういった見た目だけのものではなく、鮮やかな色の付いた記憶というものがあまりない。

記憶の引き出しをあけるには写真は最高の鍵だ。

その鍵がフィルムの特性であったり、現像後時間が経ち色褪せていったものだから私自身の記憶の補正をしているのではないかと思う。

デジタル写真では色褪せない

デジタル全盛期の今、私はすべての写真をデジタルカメラで撮影している。

基本的に印刷はせずにHDDとクラウドストレージに保存している。

データで持っている限り現像した写真のように色褪せることはなく、技術の進歩とともに色の再現性は上がっていくだろう。

記憶の引き出しを開ける鍵としては極めて高解像度になっていく。

しかし、誰もがそうだが思い出したくはない記憶というものがある。

それをふと昔の写真をみて引き出される時、高解像度すぎるのもいかがなものだろうか。

そんなことを考えると人が少しづつ忘れていくのと同じように少しづつ解像度が落ちていくフィルム写真も良いものだなとあらためて感じた出来事であった。