新卒で入社した会社を卒業する話
本日(3月31日)が10年勤めた会社の最終日
本日(3月31日)が10年勤めた会社の最終日新卒で入社し10年勤めた会社を退職し転職する。
転職に至るまでの敬意は下記に記していますので良かったらご覧ください。
卒業って寂しいものだと思っていた。
退職届を提出してから実感が湧くのかと思いきや、まったくそんなことはなく最後の出勤日も挨拶をして無事に終えた。
退職と卒業を私は似たようなものと考えていたが、全くそんなことはなく気持ちとしては何一つ変わらない一日であった。
送別会や最後の挨拶で柄にもなく涙をながすのかなと思いきや何も出ない。
卒業式では寂しいと思った経験もあるため、そういった感情が欠落しているわけでもない。かと言って会社に愛着がないわけでもない。
自分で決めるか、他人に決められるか。
この差はなんだろうかと考えた時、自分の意志で卒業を決めたというのが非常に大きいのだと感じた。
卒業式は年間行事計画によって日付が決められる。また通う期間も特別な理由がない限り決められている。
「まだ中学でやり残したことがあるからもう一年通う」というのは許されない。
つまり他人に決められている。
もちろん会社員も勤務先の倒産やリストラにより自分の意思以外で勤めていた会社を卒業しなければならない場合もある。
こと今回に関しては自分の意思で卒業を決めたため、卒業式のような寂しさがなかったのだと考えている。
自分の意志で卒業を決められる人に。プロスポーツ選手でやりきって自分の意思で引退できる人はごく僅かだ。
会社員でも同じことが言える、定年退職を迎えモチベーションが下がる人、その年齢に達しても常に勉強を続け自分の価値を高め続ける人。
自分の意思で卒業を決められるのは間違いなく後者だ。
幸い私はそのような方が近くにいて色々教えて頂いていた時期がある。
その方がよく言っていた
「斉藤さん、社外で通用する人間になりなさい。」
今の私はその言葉の意味をこう捉える。
社内でしか通用しない人間は他人(会社)によって卒業を決められる、社外で通用すれば自分で卒業を決められる、と。